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二十四節花 立秋

 銀座の老舗お菓子屋「銀座あけぼの」さんの「二十四節花」のご紹介、最後となりました。季節を花と俳句とおせんべいで楽しむという「二十四節花」は贈り物に最適な風情あるお煎餅の詰め合わせです。

 今日は「立秋」ですね。「立」には「始まり」の意味があるそうで、今日から秋の始まりです。とは言え、まだまだ残暑が厳しかったりしますよね。終わろうとする夏を追いかけるように、まだまだ夏祭りや花火大会を楽しみましょう。

 「立秋」にあしらわれた花は木槿(むくげ)でした。大きくて薄い花びらを広げた木槿は南国気分にさせてくれます。朝早くから咲き夕方にはしぼんで力尽きる、夏を全力で楽しむかのような花です。

  おせんべいは黒胡椒でした。お味は最後の最後までいたってふつう。このおせんべいミックスではおせんべいは付属品ですよ。花と俳句で季節を楽しみながら、ついでにせんべいをぱりっと頬張る。そんな「二十四節花」ですから。

道のべの木槿は馬に食はれけり 松尾芭蕉

夏いっぱいに咲く木槿を非情にも馬は食べてしまったんですね。半日の命の木槿を食べてしまう馬。弱肉強食でしょうか。ああ、無情。

 昨年の八月「処暑」から始めて、本日「立秋」で丸一年となりました。一年間ご愛読ありがとうございました。二十四節気を花と俳句で楽しんでいただけたでしょうか。ご紹介しながら私は存分に楽しみました。四季っていいですね。これからも二十四節気を感じながらおせんべいを食べていきたいです。

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